京都に行くと、必ず、大徳寺の塔頭を訪れます。

私はクリスチャンで、仏教徒ではないけれど、枯山水の庭や質素を旨とする茶室の静謐さに心酔します。ホテルからのアクセスが良いこと、好きなことのひとつの、茶の湯のゆかりの地であること。水墨画やしつらえが素晴らしいことなど、その理由はたくさんあります。

41年ぶりに大徳寺の寺宝が一堂に ─ 東京国立博物館で開創700年記念特別展。

折しも上野の国立博物館、平成館で「大徳寺展」開創700年記念特別展が先月から公開されていて、展示品の多さと、展示期間の短さで慌てて、前売り券を2回分買ってありました(1回は音声ガイド付き)。千利休居士像と本尊は初公開。京都から帰って工事のあとの補修などあり、あっという間に前期が終わりそうで、金曜日に急いで行って来ました。後醍醐天皇曰く「本朝無双之禅苑」(日本に二つとない禅寺)。展示は、2026年10月14日(水)~12月6日(日)

16:45に着いて、入館までの待ち時間20分。金曜日と週末は20時まで開館とは言っても、3時間でも時間が足らず、後半は時間がなくなり、さっと観ただけでした。心残りあり。でも後期11月10日には大幅な展示物の入れ替えがあるので、私が生きている間にまた観られるかと言うと、もう難しいでしょう。

国宝の喜左衛門井戸や曜変天目など、永徳や松栄の水墨画を自分の目で観られる機会は、おそらくはこれが最後だと思います。

土曜日にはNHK「大徳寺〜名宝が物語る禅の真髄〜」がありました。ナビゲーターは、音声ガイドとともに松重豊さん。展示を、できる限り沢山の人に観てほしい気持ちと、2回目の混雑のおそろしさと、ちょっと複雑です。この年齢になって思い出した、茶の湯の世界への憧れ、それが京都に行けば触れられることを、幸せに思います。

1枚目は大徳寺の塔頭のひとつ、聚光院の入り口。なかは、庭も含めて撮影不可です。国立博物館に貸し出している襖絵、いまは複製がしつらえられています。