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今日は二十四節気の寒露。秋もいよいよ深まって来ました。

それに合わせてか、秋のファッションをメインに組んだファッション誌や、スタイリストさんの新刊が並んでいます。写真は、大草直子さんの新著で、”「明日の服」に迷うあなたへ”。もう一冊はSTORY誌11月号。表紙がとても素敵だったのと、RIKACOさんのタートルネックの特集に惹かれて買いました。タートルネックは、出来れば年間を通して着たいくらいに、大好きなアイテムです。

大草直子さんの本は三冊くらい持っています。彼女のスタイリングするファッションは、非常に理論的で構築的、スタイリストとして、女性に対してどのようにお洒落を愉しめば良いかを伝えようとする姿勢がはっきりしていて好きです。

実は、私自身はファッションに迷うことがありません。それが良いとかどうとかと言うことではなく、ただ自分の好みがはっきりしているだけです。でも、実際には、たくさんの「明日の服」に迷う女性がいるのだと思います。仕事もプライベートもがんばる女性は、きっと、クローゼットを見てため息をつく日々なのでしょう。

日々の服に迷う女性がいるのと、「迷わなくても良い、誰にでもファッションを楽しむ権利はあるから自由で良い」と言う大草さん。そのギャップが埋まる日は、決して近くはないでしょう。なぜならば、彼女ほどファッションを理論的に考え組み立てるには、ある程度の時間も経験も必要だからです。この本は、写真も素敵なので迷わず買いました。

でも、世の中がどう変わろうと、女性が何を着ようかと日々思い悩みながらファッションを考えることは、実は大切な文化のひとつなのだと、私は思っています。

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