昨日から一気に気温は逆戻りで、9℃の日でした。
久しぶりに、糸の制作の練習。ビーズアクセサリーで一般的に使うのは、シルク100%の糸が2mの長さになっているものです。最初から端に針が付いていて、通した素材を針とは反対の端から結び留めていきます。
レッスンでは、ワイヤーの制作が好きな生徒さんと糸の制作が好きな生徒さんとに、ほぼはっきり分かれます。ワイヤーはどこからでもやり直しが利きますけれど、糸は途中で絡まったり切れたり、素材を通す順番を間違えたりすると、最初からやり直しになることが多くあります。そのため、糸を使った制作は、集中して出来る日にと決めています。
今日は久しぶりにそんな制作をしていて、4分の3あたりまで終えたところで、途中の間違いに気づきました。このままデザインを変えて続けるか、かなり後戻りしてほどくか、あるいは糸を切ってしまって諦めるかというところでした。選んだのは、「丁寧に、かなり後戻りしてほどく」でした。これは、それまでの結び留める時間の何倍もの時間が掛かります。
ここ数日で、なんだか気になることがありました。それこそ、「ボタンの掛け違いまたは糸が絡まるような」状態。大失敗はないけれど、ドアに指を挟んでアドレナリンが全開になったりもしました。私は、実は占いを一切当てにしないし、運もエネルギーも自分で作るものだと思っています。だから、ここはいったんじっくり落ち着いて、後戻りをしようと思ったのでした。
糸はもともと撚って出来ているので、一度通したものをほどいたりすると、撚れがほどけたり傷んだりします。傷んだところはのちの破損の原因にもなるので、商品には出来ません。今回は商品化を諦め、思い切りきつく結んだ結び目を、とことん時間を掛けてほどきました。
制作は、精神鍛錬にもなります。その理由は、ひたすら良いものを作りたいからです。そうして、この10年くらいの間に、私は一切イライラしたりかっとなることがなくなりました。
これからも、精進を続けます(笑)。











