ヴェネツィアへは、フィレンツェから高速列車に乗って約2時間。
車窓からの眺めを楽しんでいると、あっという間。ヴェネツィアはイタリアの北東に位置する街で、ヴェネツィア湾に出来た潟(かた・ラグーナ)の上に築かれ、7世紀の終わりから1000年間以上も海洋貿易で栄えました。ここに向かうのは二度目、一度目は30年も前のことで断片的な記憶があるだけでした。
列車が着くサンタ・ルチア駅に降り立つと、駅のすぐ前にはカナル。やみかけの小雨が降っていて「ここまで一人で来てしまった」というような、嬉しさと戸惑いとが折り混じってこみ上げるような、なんとも言えない気持ちでした。水上バスに乗ってS字型の運河を進み、ホテルのあるサンマルコ広場に向かいます。水上バスはヴァポレット、水上タクシーとがおもな交通手段。
薄い雨の色に包まれた色とりどりの建物と、vert olive(ヴェールオリーブ / オリーブのグリーン)の海を見ながら、一人で言葉にならない感動を覚えながら到着した日でした。















