ミラノ着。2°Cから19°C。
暖かいので、コートをスーツケースに押し込みました。ホテルに着いてすぐにスタッフのかたと時間の相談と空港トランスファーの手配。一人なので、先へ先へと準備します。
スケジュールが混んでいるので30分きざみ、ダヴィンチの『最後の晩餐』を観てからスカラ座へ。絶対に居眠りするだろうと思いながら行くと、なんとストライキでした。劇場周りにはブラックに身を包んだ紳士淑女が圧巻。それを見ただけでも満足で、ホテルに帰りました。
帰りに、シャッターがあと30cmしか開いていない店をノックしてビールを売ってもらいました。これがフランスなら、ほぼアウトです。彼らには早く帰る事がいちばん大事だから。イタリア人なら、お互いに「よい夜を!」と言い合います。
フランスも素晴らしい国だけれど、ここ数年でずいぶん変わりました。簡単に言うと拝金主義へ。お金をたくさん出すお客さんに愛想よくするのは当然のことかもしれないけれど、逆に言うと「それまでのこと。」傲慢さが目に付いてきて、何かが違うのではないかと思うようになりました。そんな事に気付いてフランスからイタリアに通い出したひとを何人も知っていて、その気持ちがいま分かるようになっています。
チケットは明日払い戻して、それでバッグを買いましょう。ドレスアップした人たちも、美味しいお食事やワインを愉しんで帰ったことでしょう。
いろいろなことを教えてくれるのが、旅の愉しみだと思います。
写真は、フィレンツェのパノラマ写真とミラノの駅、そして『最後の晩餐』の説明書き。














