東京で木枯らし一号が吹き、冬の気配を感じました。
昨日は思い切り動き回って、ソファで気が緩んで寝入ってしまい、夜中に慌てて起き出しました。
渡航の二週間前くらいが一番作業が多くテンションが上がる時期で、何度繰り返してもむだな動きをしたりうっかりをしたりします。数日前は、かなり前に作ったネックレスを着けていて、留め具の種類を見ようと外したままバスの中で落としてしまいました。翌朝バス会社に電話をしたところ無事に遺失物係に届いていて、バスを乗り継いで引き取りに行きました。どこまでもお騒がせなところは相変わらずで、神さまが「落ち着きなさい」と教えてくださったのだと思います。気をつけなければ。
たくさん載せた写真は、どれもレオナルド・ダ・ヴィンチに関係しています。一枚目はファイリングしている、渡航中のチケットやホテル予約のconfirmation。こうして持って行くのですが、それでもいろいろ手違いはあります。一泊10万円もするパラスホテルではあり得ないことも、馴染みのないホテルに泊まればあっさり部屋の希望を誤魔化されたりもします。それでもすぐに認めて謝ったりはしないのがヨーロッパ。また、私のほうも絶対に引かないで、チップをはずんだり知恵を出したりして乗り切って来ました。こういう積み重ねの経験をして、個人的なつながりやコミュニケーションスキル、そして身なりが大事なのだと学びました。
ファイリングのなかに、ダ・ヴィンチの壁画『最後の晩餐』のチケット控えがあります。517年前に描かれて奇跡的に戦火を逃れ、度重なる修復のあと20世紀の大修復で色彩を取り戻してから、現在は完全予約制。入り口でパスポートを預け、一回25人ガイド同行で15分間の見学で撮影厳禁。代理店が買い占める傾向にあるチケットを毎日サイトでチェックし続け、無事に個人で買えました。二枚目は同じくダ・ヴィンチの『モナリザ』。この絵も盗難のあとイタリアを一巡、さらに事故を経て現在はルーヴル美術館の防弾ガラスに入れられて展示されています。三枚目はダ・ヴィンチが天国に召されたフランスのロワール地方にあるアンボワーズ城。このなかにあるサン=ユベール礼拝堂に、ダ・ヴィンチはひっそりと眠っていました。そこに昨年のバカンスで連れて行ってもらい、目の前の光景があまりに思いがけなかったのでとても驚きました。イタリア人の彼の生涯は、彼の天才的才能を愛し認めたフランソワ一世の招きによりここで終えましたが、理解者や愛弟子に囲まれた幸せな晩年そして最期だったようです。
今日はスカラ座のバレエのチケットも買いました。あまり窮屈なスケジュールにしないようにと気をつけながら、合間を縫ってずっと準備をしています。まずは、これからは風邪に罹らないようにしなければなりません。
10月も最終週。よい一週間でありますように。













