パリを歩いている時に、急に私がいなくなってまた戻って来るのは、友人も、もう慣れたものです(笑)
それは、目に入ったものを無言で撮りに行くからです。だから「兎みたい」と言われます。動き回っていたり、露出や被写界深度を決めるF値を決めるために、一瞬無言でモニタをじっと見ていたりするからなのだそうです。
一度、ロワールで迷子になったことがありました。撮り終えてふと周囲を見ると、一人きりになっていました。ロワールの城のなかでは出口への案内板があるわけでもないので「これはたいへん」と思いました。こうなると、フランス語は語学ではなく、単なる音にしか聞こえなくなるくらいに心細くなります。とにかく外に出てベンチに座ってがっくりしていると、見つけてもらえました。以来、見失ったら動かずそこにいるというのが約束になりました。
撮ったものは、一瞬を置いてすぐに忘れます。忘れるのですが、どこかに格納し直しているようです。そして、無意識に作ったのがJardiniaでした。このネックレスの長さは、素材のストックがあって調整が出来るので、現在の67cmから80cmくらいまでを加工出来るようにしようと思っています。
アメジストのパープル、グリーンアンバーのグリーンは、この光景から来ました。サンジェルマン・デ・プレのウインドウです。













