昨日の続きで、模様替えの日。乾いた空気で風がそよそよと吹いて、気持ちの良い日でした。
今日はキッチン関係を中心に整理。子供たちが幼い頃にはケーキもたくさん焼きましたけれど、いつの間にか家で家族が食事をする日も少なくなり、ライフスタイルそのものが変わりました。
迷った末に処分したもののなかに、ラッキーウッドという国内の老舗のケトルがありました。昔はよく麦茶を湧かしていました。ミルクパンもあって、持ち手の木材をガス台で焦がした時に保証書を添えて送ると、本体はぴかぴかに磨かれ柄の部分はすっかり取り替えられて、新品のような状態で帰って来てとても感動しました。以来、そのミルクパンは大切にしています。もう、30年以上にはなるでしょうか。
この、デフレの時代になって、安価イコール良い、というフレーズが標準になりました。でも、作り手の末席からもの作りを見ていると、すべてのものにはそれなりの訳があって、良いものはある程度の価格になると、私は思っています。いつか、パリの専門店で、シェフが使うプロ仕様のソースパンを買うのが夢です。
ずいぶんものを処分しているのは、スペースを作りたいからです。作ったスペースを何に使うのかと言うと「気持ちの良い空間」にします。
自分の周りに心地良い空間を作る。贅沢で素敵なことです。今日の花もロワールで撮ったもの。











