NHKの『スカーレット』を観て、そのやり取りに吹き出してしまうことがあります。
35年くらい前に、私も陶芸を10年間ほど習っていました。陶芸にはろくろを使うことが多いのですけれど、私はあのドラマのなかでしているように手捻りという技法で造っていました。菊練りという、土をこねて体重を掛けながら練り、土の中に入っている空気を抜いてから「ひも」を作って成形をしていきます。削りかすはバケツに溜めておいて、ある程度の量になったらまた水を足して使う。当時のことを思い出して懐かしく観ています。
思えばあの頃から、いびつなものや完全なかたちではないもの、いつかは朽ちていくものの美のようなものに惹かれていたようです。そこには温かみや独特な個性があります。八郎役を演じているのは松下洸平さんという役者さん。静かな風貌のなかに確固たる意思のようなものを感じていいなと思います。
そういえば、昨日は年内最後かと思う美容室に行って、今までの担当者さんが辞めるので、次男よりも若い男性の新しい担当者さんに施術をしていただきました。私はひたすらいつもリラックスして通っているのだけれど、担当者さん自身の緊張というか力みを感じてしまってこちらまで気疲れしたのでした(笑)髪を20cm以上カット、ちょっと気分を変えました。
そうして、あっという間に12月もなかば。