昨夜はウインブルドン男子ベスト8の試合がありました。
錦織選手の相手はフェデラー選手だったので、勝てるかと言うよりも良い試合を見せてくれるのを楽しみにしていました。
お風呂に入ったあと眠くなってはいけないのでワインも我慢してテレビの前にクッションとラグをいっぱい持って来てごろり。結果はやはりと言う言葉がぴったりの痛烈な負け。でもファンの一人として最後まで闘う姿を見守ろうと思いました。
フェデラー選手は38才、おそらくは神さまがこの世に遣わせた世界でも数本の指に入るアスリート。私だって相手が錦織選手でなければ応援したいところです。いつも3才上の元テニス選手の奥さまがファミリーボックスで観戦、その後ろにはアナ・ウインター女史。そして当然のようにコートで華麗なフォアに鋭いスピンを掛けてバックハンドは片手で無理なくサービスは矢のようにコートに突き刺さって来る。彼は錦織選手のここ数年の成長を知っているので、左右に打ち分けられて走らされる前にさっさと自分のペースを作りました。
見慣れている錦織選手の表情の動きは分かるので、どれだけ焦っているだろうかと言うことは見ていてよく分かりました。いつもならしないミスをしてファーストサービスは入らない、焦って前に出ては打ち抜かれる。試合後は観ている側も疲れを感じました。数年前の彼の方が伸び伸びと向かって行っていたような気がします。それだけ、相手のガードも強力になったのでしょう。
フェデラーとジョコビッチとナダルがいる限り次の世代は出て来られない。切なくなる試合でしたけれど、梅雨寒を吹き飛ばすものでした。
精一杯がんばった錦織選手にお疲れさま。